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2007年5月 5日 (土)

フリンジ・ミュージック42 G-Musicの深淵な世界+1

Lovelifelive
5月4日、秋葉原Dressで体育Cutsさんのライブがありました。マイミクの方から招待されて、行って来ました。体育Cutsさんは、最近P-Vineからミニアルバムをリリースした、ゲイ・インディーズ界の注目アーチストです。ロック、ラテン、アニメソング、さまざまな音楽的要素をミックスした独特な音楽に載せて、ユーモアに満ちた歌詞を早口で唄います。ヴォーカルのスタイルはサザンの桑田に似ているかもしれない。でも歌詞の内容はゲイ・インディーズだから、ゲイの世界独特の悩みが隠喩に満ちて唄われているのです。観客の中には二丁目関係の人も多かったようで、ゲイ・カップルの姿もあちこちに見えました。外見はマッチョな人が多かったようですが、終始優しいオーラを彼らは発していました。体育Cutsさんのステージを離れると小柄で礼儀正しい感じの人でした。当日はバンドは3人編成で、あとは打ち込みをテープで流していたようでしたが、多いときには9人編成のバンドになるそうです。体育Cutsさんのヴォーカルも良かったのですが、彼の奏でるギターのフレーズも多彩で印象深いものがありました。彼の今後の活動が楽しみです。さて、当日の対バンは、まず最初にhead69。このバンドはギター、ベース、ドラムのハードロック・トリオで、ストレートな曲に合わせてあっけらかんとしたゲイの歌を唄っていました。客層も体育Cutsさんの時とは違って大柄でマッチョな体をストライプのTシャツに包んだ人たちばかりで、観客席はものすごい熱気に包まれていました。女装している人は一人もいませんでした。やはり『薔薇門』の時代とはずいぶん違っているようです。現在のところゲイ・レズビアンのアーチストによるインディーズ・シーンが非常に盛り上がっているといううわさは本当だなと思いました。音楽的なレベルの非常に高いものがありますし、ゲイ・レズビアンの人々の鋭い感覚に満ちた歌詞やタブーを恐れない音楽性は興味深いものがあります。いろいろと調べてみたくなりました。
さて、当日出演したバンドで、ゲイ・インディーズではないのが、Love Life Liveでした。ハスキーな声の女性ヴォーカルにギター、ベース、パーカッションといった構成です。基本的にはアコースティックなサウンドで癒しを感じるのですが、ラテン、アフロ、ブラジル、ブルース、ゴスペルといったようにさまざまな要素がミックスしていて、結成1年というキャリアのわりには非常に完成度の高いものを感じました。渋谷や新宿で定期的にライブを行っているとのことです。また聞きに行きたいバンドの一つです。

以下に体育CutsとLove Life LiveのURLを揚げておきます。
体育Cuts http://www2.odn.ne.jp/~haj65670/
Love Life Live http://www.audioleaf.com/lovelifelive

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2007年5月 1日 (火)

フリンジ・ミュージック41 金子寿徳追悼ライブ 新宿JAM

Kanekojyutoku02
四月三十日 月曜日 (振替休日)、新宿 JAM で行われた
「追悼 金子寿徳 ・ kaneko jutok 1958-2007」に行ってきました。以下は出演予定リストです。

哀秘謡 ( 灰野敬二 + 川口雅巳 + 高橋幾郎 )
あみのめ ( 利光雅之 + 寺島暁子 )
割礼 ( 宍戸幸司 + 山際英樹 + 松橋道伸 + 元橋たいぞう + 岩下達郎 )
川田良
菊川貴央 + コサカイフミオ + 長久保隆一
Che-SHIZU ( 向井千惠 + 工藤冬里 + 西村卓也 + 高橋朝 )
水晶の舟 ( 影男 + 紅ぴらこ ) + 大森政秀
園田佐登志
高田洋介
竹田賢一 + 山崎春美 + 室野井洋子
渚ようこ
長谷川真子 + 横田直寿
ひろしNa + どろんこ
穂高亜希子
maher shalal hash baz ( 工藤冬里 + 三谷雅史 [予定] + 中崎博生 [予定] + 高橋幾郎 + 伊牟田耕児 + 他? )
三上寛
山路ヨシ子 ( + 西村卓也 + 川口雅巳 + 柴田奈緒 )
ゆらぎ (金田秀信 + 山之内亮 + 伊藤知明 )
Reiko.A
worst noise dance to death ( ジュネ + 工藤冬里 )
光束夜 ( ミック + 高橋幾郎 )
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大里俊晴 (作品提供)
千野秀一 (作品提供)
階G子 (作品提供)
松田政男

まずスタジオJAMですが、かれこれ行くのは20数年ぶりで、歌舞伎町2丁目のはずれ、新宿7丁目との交差点近くにあるのですが、20年前と全然変わってませんでした。地下室で暗くて狭くて天井が低くて、音がこもりやすく、空気もよどみやすいのですが、いかにも昔のライブハウスという感じでした。観客も追悼ライブということもあって黒い服の人が多かったが、灰野ファンが多かったせいかもしれません。チンドン屋に扮したミュージシャンが宣伝のために歌舞伎町を練り歩きます。
地下室に120人、いや150人くらい入ったように思います。超満員で酸欠状態で倒れる老婦人もいました。あそこがあんなに混んでいるなんて初めてです。もっと大きなハコでやって欲しかった。野外でも良かったかもしれない。
まず哀秘謡、灰野さんの爆音ノイズギターとヴォーカリゼーションが、不思議にもリリカルな世界を作り上げます。言霊を発し続ける灰野氏、ギターは音楽の枠組みを逸脱し続けるように鳴り響くのですが、不思議にも悲しく美しいノイズなのです。
そして、以後順調に各出演者は20分程度演奏を続けては次と交替です。合間に生前の金子氏の映像や演奏風景が上映されます。そしてChe-SHIZUなのですが、当日は、向井さんが急病のため、なんと山崎春美がChe-SHIZUに参加しましたので、これはChe-SHIZUなのかとも思いましたが、とにかく凄かった。顔も大きかったけれど。
で、出演の順番が変わって、Che-SHIZUの出番のところで一時休憩となり、その後水晶の舟です。静謐さと悲しみを漂わせた演奏、追悼ライヴにふさわしいものでした。そして、竹田賢一と山崎春美に室野井洋子のトリオですが、ここでの山崎春美のパフォーマンスが凄かった。まず言語が完全に解体したノイズでしかないヴォーカリゼーションと、顔や口をラップで包んで、それを解きながら唄い・踊る。狂気の沙汰みたいで面白かったです。さらに渚ようこ、長谷川真子+横田直寿と来て、ひろしNaとどろんこの演奏が凄かった。裸のラリーズの「夜、暗殺者の夜」と「夜より深く」を演奏したと思うのですが(ちょっと歌詞が違っていたような気もします)、暗い夜道を突っ走るように逝ってしまった金子氏への追悼の唄に聞こえました。ひろしのヴォーカルとギターが耳に残ります。驚きだったのが九州から来た穂高亜希子。澄み切ったヴォーカルと繊細なギターのメロディに載せて唄われるのはどろどろとした情念の世界と妙に悲しみを秘めた歌詞。森田童子と佐井良子とVashti Banyanを足して、三上寛フレーヴァーをまぶせたような歌手でした。これは凄い。そして先ほどのChe-SHIZU。さらにマヘル・シャラル・ハシュ・バズと来て、このあともさらに豪華な顔ぶれが続くのでした。そうそう、オートモッドのジュネも出ていました。ジュネは多彩な活動をしていて人脈が広いんですよ。最近会っていなかったけれどとても元気そうでした。

いや、このライブ、本当に凄いものばかり見ました。6時間以上も立っていて疲れたけれども、80年代からの日本のアンダーグラウンド・シーンの厚みと深さを見ましたね。法政大学あたりでやって欲しかった。

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2007年4月29日 (日)

フリンジ・コミック 俺の中で眠らないモノ ふくしま政美『樹海マン』

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突然、「漫画ゴラク」5月11・18合併号(4月27日発売)にふくしま政美先生の『樹海マン』が前後編の前編として掲載されていました。当然、購入です。原作は西塔紅一、「ありんす国女帝夢幻」などでコンビを組んでいるベテラン原作者です。主人公は祈太郎というレンジャー部隊の教官で、これが富士の樹海で敵と戦うのですが、その敵というのが彼の教え子で女性兵士高村火夜、彼女はどうも祈の上官でクーデター計画を実行に移そうとしている土御門陸将の命を受けて、祈を抹殺しに来たらしいのです。絵は力が入っていますが、物語はまだ始まったばかりで、このキャラクターが「漫画ゴラク」の読者の心をつかめるのかどうかもわかりません。でもとにかく新作が掲載されたのは良かったと思っています。次号は5月11日発売です。

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